錠剤と瓶

低用量ピルは少ない副作用で避妊ができる薬で、日本を含めて世界中で多くの女性が服用しています。ピルの有効成分は化学的に合成されたホルモンで、プロゲステロンとエストロゲンの2種類のホルモンが配合されています。一般的に効果の高い医薬品には強い副作用が出る場合が多いですが、女性が低用量ピルを服用することは本来の避妊以外にも多くのメリットをもたらします。低用量ピルは女性主導でできる避妊方法のひとつとみなされていますが、女性特有の病気を治療するためにも用いられています。

ピルには避妊以外の効果もあるらしい

低用量ピルは経口避妊薬と呼ばれ、避妊方法のひとつとして知られています。避妊方法として男性がコンドームを着用することも知られていますが、この方法だと相手の男性に協力してもらう必要があります。コンドームが外れたり破損することで避妊に失敗するケースもあるので、コンドームは確実な避妊方法とはいえません。これに対して、経口避妊薬は男性が協力してくれなくても女性主導で妊娠をコントロールすることができるというメリットがあります。妊娠を希望する場合は服用を中止するだけで良く、妊娠しにくくなるといった副作用もありません。

経口避妊薬は毎日飲むだけでほぼ確実に避妊ができ、負担が軽いという特徴があります。プロゲステロンとエストロゲンには、排卵を防ぐ・受精卵の着床を防ぐ・精子が子宮に入りにくくなる、という3つの効果があります。これに対してコンドームは、精子が子宮に入りにくくするという役割しかありません。破損・脱落したり男性が避妊具の着用に非協力的な態度だと、コンドームの避妊効果は期待できなくなってしまいます。これに対して低用量ピルであれば、女性が忘れずに毎日薬を飲み続ける限りは効果を発揮してくれます。

一般的にピルは経口避妊薬として知られていますが、実は女性特有の病気の治療にも使われています。薬に配合されているプロゲステロンとエストロゲンには避妊以外の効果もあり、女性特有の病気の治療に有効です。避妊以外に効果があるのは子宮内膜症で、これは若い女性に発症しやすい病気のひとつです。

低用量ピルの避妊以外の効果として、子宮内膜症や生理不順の改善・生理痛の緩和・生理の出血量を減らす・女性特有のがん(卵巣がんや子宮体がんなど)を防ぐなどが挙げられます。これらに加えて、骨粗鬆症や関節リウマチの予防・ニキビの改善・生理前の症状を緩和することも期待できます。これらのうち、特に子宮内膜症と生理不順の症状を改善する目的で用いられることが多いです。

子宮内膜症というのは、本来は子宮の内部にあるはずの子宮内膜組織が他の場所にできて成長してしまう病気です。子宮の筋層内に膜組織ができると子宮腺筋症になりますし、卵巣の内部に血液が溜まってしまうと血腫(チョコレートのう胞)ができます。血腫ができてしまうと、生理周期ごとに出血と発育を繰り返すことで出血量が増えてしまいます。子宮内膜症は20~30代の女性に多い病気ですが、10代の若い人の間でも見られます。若い女性が子宮内膜症を発症して放置すると不妊症になってしまう恐れがあるので、適切に治療をしなければなりません。

子宮内膜症を発症すると、生理痛・生理以外で下腹部が痛む・経血量が増える・性交痛・排便時に肛門が痛む・生理前後の1週間に腹部が膨張する感覚がある、などの症状が出ます。低用量ピルを服用することで、子宮内膜症の発症や症状が悪化するのを防ぐことができます。病院やクリニックでは子宮内膜症の治療目的で処方される場合があり、このような場合は健康保険が適応されます。

低用量ピルを服用し続けることで、生理不順(月経困難症)を改善する効果も期待できます。一般的に健康な女性であれば生理周期はきっちり28日間で一定ですが、生理不順になるとこの期間が前後するようになってしまいます。月経困難症で生理周期が長くなったり短くなったりすることで、仕事や学業に支障をきたしてしまう恐れがあります。生理周期は体のホルモンバランスによって制御されているので、ストレスや過度の疲労などが原因でホルモンが乱れると月経困難症を発症します。ホルモンを定期的に摂取することで月経周期を整えることができ、生理周期をきっちり28日間にすることができます。

低用量ピルは避妊以外にも女性特有の病気の治療にも効果的で、まさに女性のためにある薬といえます。この薬は処方箋薬に指定されているので、服用するためには婦人科などで診察を受けて処方箋を出してもらう必要があります。病気の治療が目的であれば健康保険が適応されますが、避妊目的であれば病院で処方してもらう場合でも全額自費負担になります。この薬は一般向けには販売されていませんが、通販サイトを通して海外から個人輸入する方法であれば医師の処方箋がなくても購入できます。海外には安いジェネリック医薬品が販売されているので、通販サイトを利用して個人輸入すれば国内の医療機関で処方してもらうよりも安価で購入できる場合があります。